「ギター好きの自分」としての制服を。
開発者かずきが語る、ルームウェアに込めた想い
「なぜ、ギターアイテムのセレクトショップが服を作るのか?」
その問いへの答えは、単なるアパレル展開という言葉では収まりきらない、深いこだわりとギターへの愛にありました。今回、価格改定を経て再販が決定したルームウェア「Hibi Lounge」。
見た目はシンプル。けれど、袖を通せば「ギタリストのためにここまでやるか」という驚きがある。開発者であるかずきに、その哲学と、再販に込めた「覚悟」を語ってもらいました。

「ギター好きの自分」としての制服が欲しかった
―― まず、このルームウェアを作ろうと思った最初のきっかけは何だったのでしょうか?
かずき: 正直に言うと、僕自身が「家でギターを弾くときの自分の姿」に、ずっとモヤモヤしていたからなんです。
家で過ごすときって、どうしてもヨレヨレのTシャツとか、適当なスウェットになりがちですよね。でも、その格好で大好きなギターを抱えていると、なんだか急に「日常」に引き戻される感覚があって。せっかくいい音、いい楽器に触れているのに、自分だけが日常のまま、というか。
僕は動画クリエイターでもあるので、ふとした瞬間に「あ、今いいフレーズを思いついた、動画を回そう」と思うこともある。でも、格好があまりに「だる着」だと、わざわざ着替えるのが面倒で、その熱量が冷めてしまう。
だから、「これを着れば、いつでもギタリストとしてのスイッチが入る」。そんな、自分にとっての正装であり、制服のようなものが欲しかったんです。

ギタリストの「ストレス」を徹底的に削ぎ落とす
―― 「ギタリストの制服」という視点は面白いですね。具体的にはどんな工夫を詰め込んだんですか?
かずき: 徹底的に、演奏中の「ノイズ」を消すことにこだわりました。 例えば、このピック専用ポケット。胸ポケットを少し斜めに配置しているんですが、これは椅子に座ってギターを構えたときに、手が一番自然に届く角度をミリ単位で調整した結果です。
パンツのポケットも同じで、床にあぐらをかいて弾いているときでも、サッとピックを取り出せる。「あれ、ピックどこだっけ?」というあの無駄な数秒を、人生から消したかったんです。

あとは「袖」ですね。一年中着られるように長袖にしているんですが、ゆったりしたシルエットを重視すると、どうしてもストロークの時に袖が邪魔になることがある。
―― 確かに、ギターを弾くときは腕まくりをしたくなりますね。
かずき: そうなんです。だから、袖口にはしっかりとしたリブを採用しました。 これで、弾くときはサッとまくって固定できる。ストロークもタッピングも、ノンストレスで集中できます。ちなみに、まくった時のシルエットが「五分丈の半袖」を着ているような綺麗な見た目になるよう、ボリューム感も調整しているんですよ。

他にも、椅子のキャスターに裾を巻き込まないためのバルーンパンツ仕様や、ギターのボディを裾で踏んでしまわないための着丈など、挙げていけばキリがないくらい「演奏の邪魔をしない」ことを追求しました。
「寝落ち」できる楽さと、外に出られる「おしゃれさ」の共存
―― 伺っていると、かなりストイックな機能美ですね。ただ、見た目はとても上品でリラックスした雰囲気を感じます。
かずき:
機能と同じくらい、「家でそのまま寝落ちしてもいいくらいの楽さ」も譲れなかったんです。でも、いかにもパジャマな質感だと、急に宅配便が来たときや、そのままスタジオに行くときに少し抵抗がある。
そこで行き着いたのが、この「ポロシャツ」という服のフォーマットでした。
襟を付けることで、外に出てもキレイめな印象を保てる。でも普通のシャツのようなカチッとした窮屈さはない。その絶妙な中間を狙いました。アパレルの専門家の方にも相談して、本来なら外着に使われるような、程よい光沢とハリがある上質な生地を選んでいます。

肩の部分をコーデュロイ生地に切り替えているのも、実は機能的な理由があって。
少し生地を硬くすることで、ストラップをかけたときに安定するし、ギターケースを背負っても生地が傷みにくい。家で練習して、そのままギターを背負ってスタジオへ。そんなシームレスな使い方が理想です。

ギターを「スペック競争」から、「暮らし」へ
―― そもそも、なぜギターアイテムのセレクトショップであるクレイトが、初期のラインナップに「服」を選んだのでしょうか?
かずき: はじめに話した「自分が作りたい!」という衝動が原点ではありますが、ブランドとしての明確な意図もあります。クレイトで表現したいのは、ただギター関係の機材を作ることではない、ということを最初の段階で示したかったんです。
僕たちが掲げているのは、「ギターを、『スペック競争』から『暮らし』へ解放する」という想いです 。
―― 「スペック」からの解放、ですか。
かずき: ギタリストはやっぱりギターそのものとか、音に直結するアンプやエフェクターなどの機材(スペック)に注目しがちです 。もちろん僕も機材は大好きです。でも、そこから少しだけ視点を広げてみると、ギターはもっと自分の生き方そのものに大きな影響を与えてくれるものだと思うんです。
お気に入りの服を着て気分を上げたり、新しい音楽に触れたり、アーティストの考え方に触れて刺激を受けたり。そうやって、「なりたい自分」をスタイリングしていくプロセスの中に、ギターがある 。それこそが音楽のある暮らしの本当の豊かさではないでしょうか。
―― このルームウェアは、まさにその「豊かな暮らし」の入り口なんですね。
かずき: そうです。このウェアは、単に便利な部屋着ではありません。 皆さんの部屋にギターがある「暮らし」を、もっと心地よく、もっとワクワクするものに変えるための道具です 。
「今日は疲れたから練習はやめようかな」と思う日でも、この制服に着替えることで、自然とギターを手に取りたくなる。そんなふうに、皆さんの日常と音楽をシームレスにつなぐ存在であってほしい。機材だけでは解決できない「音楽と暮らす喜び」を、この服を通じて体感してもらいたいんです。

Hibi Lounge Set
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- ¥33,000
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※セット販売は終了する場合がございます。
Hibi Lounge Pullover
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Hibi Lounge Pants
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